インド日記 ~物乞い~ <第3話>

m_new20delhi20main日本で暮らしていると物乞いに声を掛けられるなんて事は経験のない事ですが、海外を旅していると特にアメリカとインドでは物を乞われる事が非常に多いです。

都心部など特に人の往来の多い所で物乞いをする子供や女性が、ワンルピー、ワンルピー、と言って手を出して来ます。

大体物悲しそうな顔をして、汚い服を着て、物乞いをしてきますが、厳しい私は基本こんなのは演技だと思って掛かります。

若い女性が、赤ちゃんを抱いて、炎天下の中、私の服の袖を掴みながらお腹空いた~お腹空いた~言いながら、3キロほどついてきた事がありました。私の方が日差しが強すぎてフラフラになっているのにこの時は心底気温40度もある中でこんなに歩けるなんて、お腹も空いてないし、元気やん!と思いました。

また、一度デリーで血色のいい運動神経の良さそうな男の子が、「ねえ、1ルピー頂戴」と言って信号待ちをしているオートリキシャの中に入ってきて甘えてきましたが、ノーと言っていると、信号が変わる直前にギヴミーワンサウザンドルピー!と言ってきたので、ちょっと面白くて渡しそうになりましたが、そのタイミングでは渡せない様なタイミングで、その子はやり取りを楽しんでいる様でした。

でも一番つらいのはご飯を食べている時にきたない人がずっと目の前から居なくなってくれない時等ですね。50パイサ(1ルピーの半分)をあげてどっか行け!と思いますが、あげると、それを聞きつけた乞食が他にも現れます。。

それと、どこで拾って来たか分からない様な、木の実やナッツを渡してきて、幾らなら買う?と言ってくる子供もいます。正直お腹痛くなりそうだからい・ら・な・い・よ!と言いたいですが、かわいらしいので、1ルピーあげたらわーい売れたと初めての商売が成立した時もありました。

寺院を拝観している間に私のサンダルに布をかぶせて、英語を話せないおじさんが、ジェスチャーで、履く時熱くなってるから履けないだろうと思ってサンダルを守っておいてあげたよ!と嬉しそうに言ってきた時は、さすがに何を言ってるねんと思ったし、おじさんは可愛くもなかったので何も払いませんでしたが。。

何よりも、日本で一日フラフラ散歩をしてみても、こんな出来事は一つも起こらないと思うのです。これがインドをはじめアジア諸国を旅する醍醐味の一つでもあると思います。

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